消化器症状(胸やけ、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振、便通障害)を有している患者さんはもちろんのこと、当クリニック内外で健診を受診されて要精密検査となった場合も、可能な限り二次精査の対応をおこないます。
金沢市内で唯一、駅直結で胃カメラ・大腸カメラ(内視鏡検査)を受けることが可能であり、交通の利便性が高い施設です。
また、内視鏡検査は、全ての症例において消化器内視鏡専門医が対応しております。
消化器症状でお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
診療に関するご予約・お問い合わせはお電話にて承っております。
男性に多く、飲酒および喫煙習慣、野菜・果物の摂取不足が関与しているといわれています。つかえ感、嚥下痛、胸やけ、食欲不振等の症状を認め、病期ステージにより、治療法が異なります。
当クリニックでは、胃カメラ、CTをおこない、病期ステージをおこないます。
治療をおこなう場合は、入院施設を有する施設でおこなう必要があるので、他施設へ紹介となります。
日本人に近年増加傾向の疾患で、胃内容物が食道内に逆流することによって食道粘膜に障害をおこす疾患です。
胸やけ、呑酸等の症状を認め、胃カメラにてステージ分類をおこないます。
外来通院にて、継続して内服加療をおこなうことが一般的ですが、改善しない場合は、手術加療を検討する場合があります。
日本や韓国などの東アジア諸国の罹患率が高い悪性上皮腫瘍の一つです。
罹患率、死亡率とも減少傾向ですが、これは長期間の胃がん検診、近年の診断・治療学の進歩による影響が大きい疾患の一つです。当クリニックでも金沢市すこやか検診をはじめ、各企業健診を積極的におこなっております。早期胃がんの場合、自覚症状を認めることがほとんどないため、胃カメラやバリウム検査を契機に発見されることが多いです。病期のステージにより治療法が異なるため、早期発見が“カギ”となります。
当クリニックでは、朝食摂取せずに来院していただければ、可能な限り当日での胃カメラ実施に心がけておりますので、来院の際は事前に電話にてご相談ください。
胃潰瘍は中高年で男性に多い疾患で、ヘリコバクターピロリ菌(以下ピロリ菌略)、解熱鎮痛剤内服等が関与していると言われております。心窩部痛、黒色便、吐血にて発見されることが多く、緊急性を要する疾患です。胃酸分泌抑制薬、胃粘膜保護剤投与にて治療をおこないます。
ピロリ菌除菌により潰瘍再発が制御されるため、当科でも積極的な除菌加療をおこなっています。1週間継続して除菌薬を内服していただき、数か月後にピロリ菌の除菌判定をおこなっております。
ディスペプシアとは、胃が痛い、もたれる、胸やけ、食後不快感等の上腹部症状を指します。
機能性ディスペプシアとは、内視鏡検査やCT検査などで上部消化管の検査によっても明らかな異常は認められないのに、ディスペプシア症状を認める症候群です。
ディスペプシア症状を発生させる因子が消化器運動機能異常と知覚過敏に関与していると言われています。
治療はストレスマネージメントが重要であるため、ストレス軽減目的の食事内容の見直し、継続的な運動習慣、十分な睡眠をとる必要があります。
それでも改善しない場合は薬物療法の適応となります。生命予後は良好ですが、一度症状が消失しても再発することが多いと言われています。
日本人男性、女性とも増加傾向の悪性腫瘍の一つです。
家族性、遺伝性に多発する傾向がありますので、肉親で大腸がんと診断されたことがある方は、スクリーニング検査を積極的におこなってください。
症状は癌の発生部位にて異なります。右側結腸癌の場合は腹部症状が乏しく、軽度腹痛、下痢、貧血等を契機に発見されることが多いです。左側結腸癌の場合は右側より腹痛が顕著となります。直腸癌の場合、早期より排便時不快感、渋り腹、糞便の狭小化、粘血便等を認めます。
治療は、内視鏡治療、手術治療、化学、放射線治療等ステージにより異なります。
食物繊維摂取不足による糞便容積の減少、便秘による腸管圧の上昇、感染による炎症、加齢性変化等により、大腸内にいわゆる‘くぼみ’が出現する近年増加している疾患です。
症状は、腹痛、発熱、血便を認めます。
炎症症状が強い場合は入院管理のうえ、絶食、点滴、抗生剤投与をおこない、改善しない場合は手術加療となる場合があります。血便出現のみの場合は入院管理のうえ内視鏡で止血処置をおこなうのが一般的です。
腹痛と便通異常(便秘、下痢、もしくはその交替)が関連し合いながら、慢性的に症状が持続しますが、通常の検査では明らかな異常は認めない症候群です。
10~20歳代で高頻度に認め、人口の10人に1人程度の頻度の高い有病率とされております。
治療は症状に応じた薬物療法が主体です。
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis : UC)、Crohn病の2疾患を指すことが多く、いずれの疾患も特定疾患治療研究事業の対象疾患です。
UCは年々増加傾向で、若年者に多く認められる原因不明の疾患です。大腸粘膜に炎症変化や潰瘍形成を認め、症状は下痢、粘血便、発熱、腹痛、体重減少、貧血等を認めるほかに、腸管外の合併症を伴うことがあります。治療は、内服薬、注腸剤、点滴加療をおこないますが、重症の場合は手術加療となる場合もあります。罹病期間が長いほど発がん率が増加すると言われていますので、早期発見、早期の治療介入が重要な疾患です。
Crohn病は、全ての消化管に起こり得る原因不明の疾患で、消化管内に炎症及び潰瘍性変化を伴います。若年者に発症することが多く、症状としては、腹痛、下痢、体重減少、発熱等を認めるほか、腸管外合併症も併せて認めることが多い疾患です。治療は、UC同様、内服薬、点滴加療をおこない、重症化した場合は手術加療となる場合もあります。予後は良好ですが、重症化した患者さんに対しての再手術率が比較的高い疾患なので、UC同様、早期発見、早期治療が必要な難病疾患です。
当クリニックでは、外来通院可能なレベル(寛解維持期)の患者さんを中心に経過観察させて頂きますので、ご相談ください。